【第18話 木の葉崩し後】



この世で一番良い木の葉崩しでございますか・・・?
火影抹殺、サスケ捕獲・・・・・イロイロとございますなぁ。
ただ―――――たった一つだけと言うのなら、やはり・・・・・・
大蛇丸死亡でございます。
ただでございますねェ・・・・・・
大蛇丸死亡と申しますのは、後の展開が無理でございます。
その無理を通し、続けるとなると
それはそれは・・・・・・
とてもとても・・・・・・
薄皮を貼り重ねていくように伏線を張り
伏線を忘れて回収できなくなり、まぁいいやとほっとける程胆力のある者のみが身につける
人ならぬ技巧!
その技を身につけたとき
物語は暴走し、ギャグとして楽しくなるのでございます。



いや、そんなダイナミックな展開無いから。



大蛇丸にボコられて、目が覚めてから数日。
全身包帯とギブスでボロボロですよ・・・あいつの辞書には手加減という項目が無いな。糞オカマ丸が!HIVに感染しろ!!

そもそも他人を思いやることができねぇ人格破綻者が、なぜ組織を作るんだよ。
あんな奴がトップにいる組織なんて絶対に瓦解すると決まっているのに・・・・

大蛇丸みたいなイカレヤローは一人山の奥で人知れずフヒヒヒヒヒとか笑ってれば誰にも迷惑かけないのに、わざわざ人の中で悪さしようとしやがる。

寂しいのか?



まぁ大蛇丸についてはこれ以上考えること自体苦痛だから置いといて、
なんだかんだ言っても木の葉崩しは俺がベッドと研究施設にいる間に終わってしまったわけです。
しょうがないっすよ。俺は忍じゃないし、里から抜けたしね。
さて木の葉崩しについて、結果をご報告したいと思います。

バルバルバルバル・・・・

↑バオーじゃなくてドラムロールね。









失敗しました。(笑)ざまぁーみやがれい!!

そういう発表があったってわけじゃないが、俺のいる医療施設でも研究施設全体がざわついている。
士気の維持のためか実験体達による反乱防止の為か緘口令が敷かれているんだろうけども、所詮人の口に戸は立てられやしない。
それに、どうも俺は研究者達や医療関係者達からすると備品扱いらしく、他の実験体達の前で話せないような事も平気で喋っていたりするので情報が入ってくるのだ。

ちなみに俺は他の実験体の連中とは仲が良くない。
最初はこの姿に同情されたものの、解析装置としての管理・保守・点検という名の高待遇が与えられていると知ると掌返して、俺を憎憎しげに睨むのだ。
高待遇って言っても雑居房ではなく独房だということと、味覚の低下を避けるため栄養と体調管理を義務付けられているだけだ。
だから貝類などで亜鉛が摂れる食事が多いのだ。しかし諸君。亜鉛には別の効果がある。
精力向上である。ぶっちゃけバキバキパンパンです。でも独居房内には自殺や反乱防止用の監視カメラがあるのでオナニーもできないという地獄です。

・・・ぶっちゃけ夢精しちゃいました・・・しかも初精通っす。
そしたら大蛇丸が赤飯炊いて持ってきました・・・・・

涙でしょっぱかったです。

・・・まぁ忘れたい思い出のTOP10入りするぐらいの悲劇だったが・・・それは(つ´∀`)つ置いといて。
食事量は大目。解析と肉体の修復のために常時チャクラ使用状態のため、矢鱈滅多ら食事が必要なのだ。これも他の実験体には贔屓と映るらしく。関係悪化への一役を買っている。
とはいっても量が多いだけで1日10万カロリーだとか蜂蜜とガムシロップのカクテルってわけじゃないんだけどねぇー

研究者達の噂話程度だが、木の葉崩しにおいて守鶴が活躍したが結局大蛇丸が深手を負わされ、撤退したそうな。
流石に詳細はわからないが、大蛇丸の重傷って言うのは屍鬼封尽に違いない。
俺がいた、あるいは木の葉からいなくなったせいでどのような変化があったかまでは解らなかった・・
大蛇丸が死んでくれていたら非常に嬉しかったのだが・・・・大きな変化は無しか・・・

それよりも多由也である。グフフ。
失敗した=多由也は俺のもの。
やっべぇオラ、ワクワクテカテカしてきたぞ!
この亜鉛生活で溜まりに溜まった精力をぶつけてやるぅあ!!

(・∀・)ニヤニヤしていたら大蛇丸が研究所、さらには俺の独居房に訪れた。
顔は汗びっしょりで両腕は包帯でぐるぐる巻き。包帯も血が滲んで指先からダラダラ血を垂らしている。
ほっほーう!こりゃぁ間違いなく火影にやられたな。ざまーみろ。

「あんまり驚かないのね、この両腕を見ても」

「・・・あんたが重傷を負ったってぐらいは俺にも届いてたんでね」

ベッドに寝転がりながら大蛇丸に応える。
すると大蛇丸の背後から男が現れた。あの腹黒眼鏡:薬師カブトだ。

「ああ、彼はカブト、木の葉に潜入していた私の右腕よ」

多分木の葉の里にいた時の俺を見張っていたのがカブトなんだろうなぁ。
ってか俺を見張っていた暗部がカブトだったのか、暗部に気付かれずに見張っていたのか?・・・だが今となっては特に興味は無い。

「・・・秋道チョウジ君だっけ?初めまして。君のことは大蛇丸様から良く聞かされているよ。
でも大蛇丸様への口のきき方が過ぎるんじゃないのかな?」

「お・・・なんともまた、熱烈な崇拝者だな・・・お前」

カブトに対しても俺の態度は変わらない。
ってゆうかなんなの?俺に大蛇丸を尊敬の眼差しとかで見ろっていうの?そりゃ無理だろう。
どこの世界に自分を解剖した相手を尊敬できる人間がいるんだか。いるなら連れて来い。鉄拳制裁してやらぁ。

「カブトは黙っていなさい。早速だけど、私の腕を解析してほしいの。何が起きているかをね」

鍵を開けて房の中に大蛇丸が入ってくる。ちなみに開けたのはカブト。
で近づいてくる大蛇丸を警戒して、起き上がる。
こいつぁ変態だ。だから何するかわからねぇ。

「ムゴ!!ウゴゴ!!!ゲフゥ!」

いきなり口に手を突っ込まれた。
包帯のザラザラ感と血の味がドロっとしてしつこく、鉄臭い味わいを・・・ってコラッ!

「ベッ!ベッ!な、なにするだぁ!!」

「もちろん解析よ」

「いきなり突っ込んでくることぁねぇだろうが!!」

「あらごめんなさい、何か前戯した方が良かったかしら?」

このように大蛇丸がたまにするBL系なのかガチホモなのか解らんセクハラをしてくる。
これが精神的に辛い。なんせ本当にやりかねないからである。ここで変に挑発するような突っ込みを入れると、マジで突っ込まれるという超厄ネタ。

素人にはお勧めできない。

セクハラ中の大蛇丸は実に逝っちゃってる顔をする。(コミックス10巻P129の酷い奴)
しかも微妙にプルプル震えているもんだから余計おっかねぇ。
おれぁ戦前戦後を通じて、こんな変態見たことねぇ。

「うぁ・・・キモいを通り越してグロい・・・っていうかもうムゴい。
何をどうしたらこんな変態になるのか・・・知りたくねぇな・・・」

俺ドン引き。
引くよ。引まくり。飲み会で趣味がリストカットってカミングアウトされたぐらい引く。引きすぎて引き篭もりたい。

ブーブー文句言いながらも解析する。解析作業をしないと何されるかわからない。ってかナニされてしまうに違いない・・・((;゚Д゚)ガクガクブルブル

まったくよーこの変態はすぐ暴力や性的暴力に訴えようとしやがる。なんて酷いんだ、この大蛇丸め!!(←大蛇丸は既に侮蔑や蔑称です)

「なんていうか、不味いな。成分的にはおかしな点は無いんだが、なんか二つだったものが片方無くしたような感覚があるな」

うーむ大蛇丸の細胞ってのはいつだって厭らしいほど自己主張をしつこいぐらいするんだが、それが無かった。
立体が平面になったようなそんな薄っぺらさが感じられる。
他に異常は無い。血に含まれている栄養素も赤血球、血小板、白血球ともに異常はない。血液検査やレントゲンみたいなものでも健康体としか解らないはずだ。

「例えるなら・・・腐り始め、いやその直前かな?どっちにしろろくな状況じゃないね」

「そう・・・そんな症状になるのね・・・
ねぇチョウジ君?貴方の技術で私の新しい腕を作ってくれるかしら?」

やっぱりそう来たか。 まぁ今の俺の技術なら、腕を作ることはできる。しかしあくまでも俺の細胞で作られた俺の腕だ。 この腕を大蛇丸につけたとしても、移植と同じで自分の中に他人の細胞があれば免疫が攻撃を始める。それはどうしようもない体の機能だ。

「俺は俺の細胞で俺の体を作っているんだ。あんたなら免疫とか拒絶反応とか知ってるだろう?仮に俺の細胞で腕を作って、あんたに付けたとしても拒絶反応が出て、免疫に攻撃されて腐るのがオチだよ」

この世界の医療技術では免疫抑制剤とかないだろうなぁ、なんせ薬草から薬を作る時代だ。
医療技術だって公開・共有されてこそ進歩するのだが、当然されて無いだろうし・・・
あ、でも医療施設って結構電気製品あるよな・・・映画があり喉で会話するトランシーバーがあるのに銃がない。
この世界の科学技術とか作者の時代考証どうなってるんだろう・・・

「あら、貴方の常識が間違ってるわね。医療忍術の中には拒絶反応を起こさないようにする術があるのよ」

な、なんだってーーーーーーーーー!!!!

はっ!?マジでか!?
・・・そう言えば確かにカカシはオビトの目を戦場で移植してたし、鬼童丸にやられたネジが肩の傷を髪の毛で埋めるなんて術もあった。

そうか!

ここは忍が常日頃から殺しあう世界。死は勿論のこと手足の欠損は日常茶飯事といえる。
しかも戦闘中なら切り落とされた手足を回収できないなんて事態はごく普通に起こる。
その時に他人の腕を移植出来る様にするってのは忍の世界や医療忍術がある世界なら開発されているべき、当然の技術だったのだ。

やはり異世界。常識が通用しねーぜ・・・便利だな忍術って・・・

あっけにとられながらも考え込む俺を、渋っていると勘違いした大蛇丸が条件を出す。

「・・・貴方の待遇を良くしてあげようと思ってたのよ。
これからハーレム作るんだから部屋は広い方が良いでしょう?良いベッドも必要だし玩具も色々とね?」

「ハ、ハーレムぅ!?くぅ・・・なんて心を揺さぶる響きだぜ。
うむ。いいだろう。あんたの腕を創ってやる。ってか誠心誠意、創らせていただきます」

「フフフ・・・貴方ならそう言ってくれると思っていたわ」

目の前の欲望にあっさり折れる。
主体性とかプライドとかはもういいの。独居房暮らしは飽き飽きだし、仕事がある日は研究所。それ以外は独居房。そんなルーチンワークな日常から脱却したいわけよ。
しかも風呂場では他の実験体とヤローだらけのごった煮状態。しかも他の囚人達からは憎まれてるっぽいし。一部には俺の尻を凝視する奴とかいるし・・・

もう色んな意味で限界。
そろそろエロスが( ゚д゚)ホスィ…んだ。

「つーか最初から俺にくれる予定じゃなかったっけ?」

「違うわよ、本来は皆殺しの予定だったけど生かしておいてあげるって約束よ。 少なくとも私はそのつもりだったわ」

結局あの時のご褒美発言も俺が何が欲しいかを聞き出し、それで俺を釣るため。 木の葉崩しが成功しても失敗してもいいように計算の上での発言だったんだ。
ちっ!ただ単に俺のアイディアに圧倒されて口走った程度だと思っていたのに・・・

「・・で、誰を捕まえたんだ?」

「日向ヒナタと山中イノ」

んお!?ヒ、ヒ、ヒナタんだってーーー!?
準レギュでナルト大好きで隠れ巨乳で、平和主義で気弱で、ほとんどの同人誌じゃ陵辱ものばかりのヒタナんディスカー!?まさに大ラッキー!!
それと山中イノ?・・・ああ、影の薄い人ね。そっちはどうでも良いかな?(笑)

いやぁ〜こういう結果になると俺が介入したお陰だな。偉いぞ俺。
そして(TдT) アリガトウ神様!!オラ、生きる希望が沸いてきた!!!!

+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

「多由也もいずれ送るわね。・・・そうそう、私は別ルートで腕を直そうと思っているの。
もし直ったら、貴方との約束を守る意味はなくなるわねぇ」

さっそく俺に作業に取り掛かれと暗に脅しをかけてくる。
だが原作を知る俺からすれば意味の無い脅し。せいぜい綱手にぶっ飛ばされて無駄な時間を費やすが良いわ!!
それだけ言って大蛇丸は出てゆき、代ってカブトが俺に話しかけてきた。

「・・・なんか用?」

「大蛇丸様から木の葉崩しの詳細を教えてあげなさいといわれてね・・・知りたいなら「コラ!三下が虎の威を借って交渉しようなんて考えるんじゃねぇよ、交渉しようとしたことをチクられたくなかったらさっさと話せ」

俺とカブトが睨み合う。うは!殺気ビンビン。
実力的に言うとカカシと同程度がこのくらいの殺気なのか・・・俺より強いと納得させるだけの圧力はあるが、圧倒されるほどじゃない。
でも俺は今さっき大蛇丸に仕事を頼まれたばかりだから、カブトが俺に害を及ぼすことは無い。 それは反逆に当たるからだ。

今の俺こそ虎の威を借る狐だな。

やはり折れたのはカブトだった。
20歳にも満たない小僧が精神だけなら30オーヴァーに駆け引きすんなっての。

だいたい大蛇丸がカブトに説明させるのは自分が面倒くさいだけだろう。
一応怪我人の身。喋るのにも体力使うからな。

「それじゃぁ・・・中忍試験から話そうか」

中忍試験において筆記試験は特に目立ったことは無かったようだ。
二次試験参加チームは原作と同じだが、

ガイ班(第三班)
日向ネジ・ロック・リー・テンテン

カカシ班(第七班)
うちはサスケ・うずまきナルト・春野サクラ

紅班(第八班)
犬塚キバ・油女シノ・日向ヒナタ

アスマ班(第十班)
奈良シカマル・山中いの・・・・そして浅海メカブ

・・・誰?

俺の代わりなんだろけど・・・いや、しらねぇっす。
うーむ・・・何と言うか・・・俺が居ないからこういう組み合わせになったんだろうけど、意外性があるような・・・でもやっぱり意外性が無いからな何とも言えないな。
班員構成がごっそり入れ替わって、サスケとか入ってたら面白かったのに・・・・

二次試験でアスマ班脱落。ほうほう。
原作ではアスマ班はシカマルが要で、チョウジもイノもおまけみたいなもんだからな。 俺は幼馴染としても班員としてもいなかったから、猪鹿蝶というコンボも出来なかったんだな。

でもこりゃしょうがないよ。
年代が近い奴との絡みなんてガイ班の連中だけだったし・・・・

ナルトはキバやシカマルと遊んでいたが、俺にはそれさえなかった。
・・・っといかん。鬱入りそうになってた。最近気を抜くとすぐ鬱はいるからなぁ・・・

うちはサスケVS赤胴ヨロイ→うちはサスケ
油女シノVSザク・アブミ→油女シノ
カンクロウVS剣ミスミ→カンクロウ
春野サクラVSキン・ツチ→春野サクラ
テマリVSテンテン→テマリ

俺がより武器使いらしくなるように鍛えたつもりのテンテンでもやはりテマリには勝てなかったか。

そうだよなぁ、テマリの風やカマイタチの術ってのは非常に優れた戦闘方法だと思う。
まず攻撃方法が基本的に目に映らないし、空気のあるところならどこでも使用可能。 範囲も威力も申し分なく、遠・中・近距離全部に対応できる。
そして遠・中・近距離での防御法にも優れている。欠点がほとんど無い、実に完成度の高い技術だ。

俺がテマリと戦っても勝ち目は多くないと思う。
何故かと言うと、まず酸を使った攻撃は軒並み風に弾き飛ばされるだろう。ついでに投擲系も同じ。
接近戦に持ち込めて倍化の術で連打できれば勝てるかもしれないが、距離を詰めようとしたら離れるだろうしなぁ・・・足そんなに速くないのよ(笑)チャクラの反発使えばそれなりだけど、重りを外したリー程の瞬発力は無い。

テマリは攻守共にパーペキ。
カマイタチはそのまま風圧による防御にも繋がるから、遠距離からこっちが死ぬまで攻撃し続けられる、ずっと俺のターン状態だ。まったくうらやましい。

もし戦うならシカマルのような絡め手か視覚による幻術。もしくは水中戦じゃなけりゃ、ガチンコでは最強かもしれない。
体術忍術に対してアドバンテージを取れるというのはいいな。

テンテンの戦闘方法に対しては天敵だといっても良い。ついてなかったのう。

うずまきナルトVS犬塚キバ→うずまきナルト
日向ネジVS日向ヒナタ→日向ネジ
我愛羅VSロック・リー→我愛羅
ドス・キヌタVS薬師カブト→ドス・キヌタ

うーんアスマ班がいなくなるとこうなるのか・・・

一々説明してくれたが、日向ヒナタのダメージが相当酷く、心臓停止後の蘇生と緊急手術でなんとか助かったらしい。
あれぇ・・・これも俺の介入のせいかな・・・・

それとロック・リーが裏蓮華を使用して我愛羅にダメージを与えたものの敗北。やはり重傷だそうだ。
これは俺が多少なりとも鍛えたせいだな。
むぅ・・・テンテンもロック・リーも組み合わせが別の奴だったら勝ち抜いただろうに・・・
介入によって変わる所もあれば変わらない所もある。そして現実は常に無情なのだ。




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