【第29話 強制(共生)関係】



はい。こちら現場のチョウジです。
え~先ほどまで私(荷物としてテンテン)を先導していた左近は我愛羅に攻撃されていた右近を発見するとそのまま突っ込んで行きました。

麗しき兄弟愛です。
BLではないと思いたい。
かなり切実に。

なぜなら先ほど左近と出会った時何故か荒い呼吸をつき、ズボン脱ぎかけだったからだ。
おそらく俺とテンテンの絡みでハッスルしようとしていたのだろうが、彼の性欲の対象が俺でないと思いたい。
普通はテンテンだよね。

・・・でも大蛇丸の部下だしなぁ・・・
初対面の人にアバラでドレミファソ奏でてやるよとか言っちゃうしなぁ・・・厨二病ど真ん中ですか。

まぁどちらにしてもテンテンと俺の両方に警戒しておけば間違いない。 男として左近であろうと右近であろうともテンテンの処女は勿論俺の処女も渡す気はない。



左近は颯爽と戦場に飛び込み、腹から血を流していた右近と合体です。
どう見ても二身合体です。コンゴトモヨロシク。
え?サタンクロスじゃないのかって?・・・いや、読者の皆さんサタンクロス知らないでしょ。

すっげー便利な能力だよなぁ、寄生鬼壊の術って。
多連拳で簡単に打撃力強化ができるし、合体することで細胞を動かして裂傷とか塞ぐことができるみたいだし、損傷した内臓の代替できるし。攻守両立するよなぁ。
倒すとしたら一度に全身にダメージを与えるか、腕や足などを切り落としてしまう。 もしくは傷を塞げない様に異物を押し込むか、毒を打ち込むぐらいかな?

・・・つまり史実でカンクロウに敗れたように、黒秘技・機々一発で刃が体内にあり続ける以上細胞を置き換えて傷を塞ぐ事ができないから、出血多量で死ぬしかなかったってことか。


右近・左近って通常だとBOSSクラスの能力持ちキャラなのに、カンクロウなんて噛ませ犬が圧勝というカウンターバランスとるとは岸本先生まじパネェ。
ある意味実力は相性によって覆されるという厳しい現実があるってことだ。

・・・右近・左近にとってカンクロウは天敵にあたる。
まずカンクロウは傀儡を使った中・近距離が主体で本人は肉弾戦はしないという戦法。
これだけで寄生鬼壊の術の脅威を下げることができる。

しかも接近戦を行う傀儡は人型でありながら関節を無視した予測しづらい攻撃やギミックによる防御を行う。また暗器を仕込むことで多彩な攻撃手段とギミックしだいで相手の不得意な距離での戦闘を行える。

これは体術以外での戦いにおいても言える。何より最初に傀儡が敵と相対するので、相手の戦法を観察し攻略法を練る時間が稼げる。
それに傀儡は巻物に収めることで何体でも持ち運べるし、用途毎に傀儡を交換できる。

自分自身では躊躇うような防御無視の特攻や抱きつき→自爆戦法を使うことができるし、傀儡ごと相手を攻撃するとかも可能。
つまりは自分で操作できる分身だ。しかも傀儡をバラけ易い様に作れば攻撃を受けた際に損傷し難いし、回収すれば再び使うことができる。パーツだけを操作して攻撃することも可能だ。

傀儡の攻撃力は取り付けるパーツやギミックによっていくらでも変わる。
それは本人に忍術や幻術の適性がなくても傀儡内部に射撃武器や毒物・爆発物で多様な戦闘ができるということだ。
敵が使う幻術には傀儡を盾にして身を隠せば視覚、聴覚からの侵入を断つことができる。
カンクロウのように傀儡を自分にし、自分が傀儡に偽装して意識の隙を突く戦法もある。

傀儡だと気付いた時には、逆に気付いた事による精神の隙を突かれ傀儡内蔵の暗器で殺されているのだ。

そして疲労だ。 忍術幻術は必ずチャクラを消費する。これは生命と精神を根源に持つチャクラ使用による体力の消費が伴う。
体術だってチャクラによる筋力増強が行われている。
しかし傀儡自体には疲れることはないから長期戦闘が可能だ。チャクラも傀儡の口寄せと操作以外に使わない。

特に傀儡は毒の相性が良い。
しかも体術使いには傀儡を使い、接近戦に持ち込ませなければノーダメージで戦える。
多数平均よりも少数精鋭主義の砂の里で傀儡使いが流行るのも理解できる。

・・・まぁ一見絶大なアドバンテージを持つように見えるが、欠点を探そうと思えばいくらでも出てくる。

忍術に対して忍術で対抗できない。
火遁に対する水遁のように忍術に相性図で優る術をぶつけることができない。
傀儡に爆発物を収めている場合火遁であっさり誘爆してしまう。
医療忍術で傀儡を直すことができない。整備や修理には拠点に戻る必要がある・・・

傀儡の暗器で使用する毒に自分が影響を受けないように解毒剤を持つ必要がある。 が、それが敵に奪われれば毒そのものが無効化されてしまう。
解毒剤を奪われると武器として毒を使えなくなってしまう。

傀儡使いは傀儡操作のために忍術や体術が疎かになりがちだ。
その為傀儡を抜かれて接近戦に持ち込まれると防御に集中するため傀儡が無力化されるかほとんど操れなくなる。少なくとも精妙な操作はできなくなる。
複数の傀儡を使って一人を攻撃するならともかく、同時に多人数との戦闘に向いていない。

・・あれ?良い所ないじゃん。


傀儡使いのモットーはボクサーに将棋で勝負をさせること。
だから傀儡使いは忍ではなく傀儡という暗器を使う暗器使いなのだ。

特化の弱点は敵兵力の多様性であるが、我愛羅の砂もテマリの風遁もカンクロウの傀儡も特化型の弱点とされる対応力に優れている。

たいしたもんだぜ。



右近・左近は接近しての肉弾戦から隙を見て寄生鬼壊の術で体を乗っ取るという戦法だ。
その便利な合体能力のおかげで右近と左近が東京タワーとエッフェル塔の受け攻めで盛り上がれる腐女子に大人気なのも無理ないことですな。
むしろ合体ロ(ry

ちなみに川の傍の大岩に凭れ掛って眺めているキバもいる。
傍にはカンクロウが立っていて、「あれは!」とか「知っているのか雷○」とかやっています。
余裕あるなぁ。
私?私はほら・・・目を覚ましたテンテンを猿轡と縄で特殊な縛り方(性的な意味で)にて拘束しております。
テンテンが暴れて音を立てないように、動けないように抱きかかえつつ・・・胸を揉んだり揉まなかったり。
瘤が敏感なところにあたる縄を引っ張ったり引っ張らなかったり。
その度にテンテンが「んっ」と小さな声を上げています。
エロスはいい。心が洗われる・・・

あっ・・・・

テンテンに集中するあまり右近と左近が我愛羅の砂爆柩に捕まって、骨がバキバキいってます。 アバラでドレミファとか言っていた本人がバキバキ鳴っております。汚い音だなぁ。
(〃´・ω・`)ゞてへっ☆

負けたのはあいつらの自己責任だから、まぁいいとして。
どーれ、助けてやるか。ここで見捨ててゆくのも・・・まぁちょっとおは心に良くないものが残っちゃうし。
ショウガネーナー

猿轡越しにチュッとテンテンの唇をついばんでおく。フフリ。
寝ている間にキスはもらったが、意識ある状態でのファーストキスは俺がいただいた。
キスした理由?理由はない。強いて言えばそこに唇があったから。

ちくせう!持ち帰ってくんずほぐれつ手取り足取り腰取りしたいのに右近・左近のせいで余計な時間かかっちゃうぜ。
・・・悔しい!でもかんじ(ry

テンテンは俺の責めにグッタリしている。
もしかして俺のロープテクニックに感じすぎてしまって動けないのか?
いやぁ~俺ってば中々やるじゃん?加藤鷹を超える日も間近か?こりゃ。
しかも縛られている状態でグッタリということは・・・M!?素敵だ。こいつぁなんとも素敵だ。

(実際はテンテンにキスした際に、先ほど解析した毒が唇に残っていて筋弛緩系の毒やチャクラ阻害薬がテンテンに流れこんだせいである。・・・チョウジがもてるほど世の中甘くないよ)

「もったいねーもったいねー、もったいないオバケが出るに違いねー」

テンテンを茂みに隠しておく。さーてどうしようっか。

カンクロウが死に掛けの右近・左近に対して尋問しています。
尋問というか遺言を聞いているようなもんだが・・ぬるいなぁ、カンクロウはジャック・バウアーを見習いたまえ。

大蛇丸に捕まってから長かったせいか、捕まった忍びが尋問→拷問の流れは自然だと思ってしまいます。え?普通じゃないの?性的虐待とか。
アイルランド軍に捕虜にされたら掘られるぜ?
大体大蛇丸の場合相手がイケ面だと第一にヤる。というか捕まえたから犯るのか、犯るために捕まえているのか・・

とりあえず、今から突撃しまー す。(某将棋名人)

ひとつ、部分倍化の術で右腕を巨大化。
ふたつ、全身の胃袋を全力運転して胃液を右腕に注入する。
みっつ、左手で螺旋丸を作る。
よっつ、その螺旋丸を右手に食わせ、
いつつ、掌を敵に向けて部分倍加を解除する。
むっつ、サイズが戻ることで圧縮される胃液を水鉄砲の術で飛ばす。

超高圧水流と化した水の刃が空気を切り裂き、全てを切断する!!
新必殺技である。むしろ真のほうで。
酸であり、また超高圧水流により異常なまでの切断力を誇る術ではあるが、大蛇丸に解剖された状態で入院中に小便を漏らしそうになって思いついたとは口が裂けても言えない。
しかもやってることは今まで手に入れた術の合成に過ぎないが・・まぁジャジャン拳だって同じ様なもんだから、要は使いようだよ。
発動までに時間がかかり過ぎる欠点があるが、威力だけならチョウジの開発した術の中では最も高い。

「敵だ!!飛べ!!」

ありゃ!?キバが叫んだせいで我愛羅とカンクロウに回避されてしまった。
おっかしぃなー・・・全員の死角からの攻撃だったのに何でばれたんだ?・・・あー匂いか。風の流れまで気にしてなかったわ。
すげー嗅覚だな。
どうしても劣る実戦経験の差。この辺はアカデミーに通っておらず、指導する上忍もいないせいだな。
それでも右近・左近を捕らえていた砂の腕は切断することができたから良しとするか。
―――
―――
―――
―――
右近・左近ごと
―――
―――
―――
―――
「ゲッ!秋道チョウジじゃん!?」

ゲッてなんだゲッて。ほとんどモブキャラのカンクロウに言われる筋合いじゃねー。(現実逃避)
しかしこちらに向ける視線が痛い。

「仲間諸共殺しにかかるとは・・・」

「コイツ鬼畜じゃん」

我愛羅とカンクロウとキバが汚い物を見るかのような目で俺を見る。
しかも言葉のキャッチボールならぬデッドボールである。

「うるせー!!人生には「こんなはずじゃなかった」なんて事はありふれているんだよ!」

計画じゃ敵を一掃する予定だったんだ。計画じゃ。 だけどキバの言葉に反応した我愛羅が回避したせいで・・その・・ちょっと予定外なものを切断してしまっただけなんです。
ついカッとなってやった、今は反省している。

「逆切れかよ、最悪じゃん」

「外道」

「絶対友達いないぜコイツ」

グサァ!!!!
う~~ううう あんまりだ・・・HEEEEYYYY ァァあァんまりだァァアァ(エシディシ風)
心無い中傷が俺の心にビシビシクリティカルヒットする。

「クリリンのことかー!!」

某サイヤ人ばりに殺気を飛ばすと3人は青い顔で逃げていった。

「クリリンって誰だ!?」

「クリリンじゃなくておまえだよ!おまえ!」

逃げながら3人がハモってつっこんで来たが聞こえない。聞いてなんてやらない!!
あっさり退いたのは負傷したキバと傀儡のいないカンクロウが戦力外というか足手まといで、我愛羅の砂による攻撃は俺の酸で無効化されるので、向こうには全く勝ち目がないから当然である。

「見事な退きっぷり。いさぎよし・・・腹が立つねェ~」

そして俺の前には切断された右近・左近が・・・いると言うかあると言うか・・落ちている。



我愛羅達の気配が無くなった所で右近と左近の元へ駆けつける。
うぁやべぇ・・・エイリアン2のエンディング間際のビショップみたいになってるよ。

謝った方が良いかな?かな?(←かなりテンパってます)
自動車事故だと謝った方が賠償金が高くつくんだが・・謝ったら負けかなと思っている。
いやいやいや。やっぱ人としてあれだよな、謝ったほうがいいよな。うん。

思考に時間を割くよりも案ずるより生むがヤスシ、おっこるでシカシ。
うむうむ時は金なり知は力なり 無知は罪なり、ベンゾウさんの中あったかいナリ。
途中で何か別の方向に思考が流れたが・・・トリアーエズ謝ってみよう。
許してくれるよね。僕達友達だよね。数日前に初めて出会って、ろくに会話もしてないけど。

「ご、ごめんね?別にわざとじゃないんだからね!」

ついツンデレってみる。
あっ血を吐いた。

「わ、わりーさすがにキモかったか?いや、状態2になるなって!そんなに怒るなよ」

いきなり右近に腕をつかまれました。
ま、まさかウホッな展開に?

俺の体をこんなにしやがって・・・
四つん這いになれ・・・
やれば免許を返していただけるんですか・・・
汚い尻だなぁ・・・
これを見てくれ こいつをどう思う?・・・
すごく・・2本です
初めてか力を抜けよ・・・
ひぎぃ!

やべ!これ走馬灯!?こいつはまずい。
何かをされる前に止めを刺さないと。散ってはいけない何かが散ってしまう。(気がする)

「手!手を離せこの!!」

「寄生鬼壊の術」

え!?アッーーーーーーーーーー!!!!!!

「やってくれるじゃねぇかよ、俺達ごと敵を仕留めようとするとは・・・」
「温い木の葉隠れ出身の癖にえげつぇな」

うるせぇ。
右肩から右腕に右近。左肩から左腕に左近が寄生してステレオ状態です。
寄生されると同時に・・・すげぇよ、もう頚椎も支配されたのか腕はもちろん脚も動かせねぇ。
今俺が立ってられるのだって右近・左近が俺の手足をコントロールしているからだ。

「俺らの体分の細胞をいただくだけだ、そのまま大人しくしてな」
「大人しくしてても暴れても、二人分の下半身・・・ちょうど人間一人分だからお前は死ぬがな」

ふふん、勝者の余裕かましてるな。古来ジャンプでは勝負がつく前に余裕かますのは敗北フラグなんだぜ!
ここから逆転してやるぜ!!
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
な、なんにもできねぇーー!!!!!!

せめて足が動けばセラスがゾーリンブリッツにやったように走りながら障害物に押し付けて削ったり、覚悟のごとく加速削減走できるのだが、それもできない。

肉体の支配はほぼ全身であり、首から上の自由とチャクラの集中ぐらいしかできない。
寄生中に俺が受けたダメージが右近・左近にも及ぶという弱点も、肉体がまったく動かないのでは使えない。

舌を噛んで死ぬ?
オイオイ、舌を噛んでも即死しない。舌を噛み切ると喉付近にまで続く舌を動かす筋肉が反り返り、気道を塞いで死ぬのだ。つまり窒息死。
噛み切った後に喉に指を入れられて舌を押さえることで気道を確保すれば死ぬことはない。

もっとも噛み切るのも窒息死も右近・左近が黙って見過ごすとは思えない。
少なくとも右近・左近の肉体が構成されるまで延命されるだけだ。

死にたくないなぁ・・・
あああーーーヤバイよヤバイよぉ!!誰か助けてヘルプミー!

視界が暗くなり、意識が黒く塗りつぶされてゆく。思考は断片的。
毒を食って死に掛けたときとは別の喪失感のようなものに包まれて、自分が消えてゆくような感覚に侵されていった。
(実際には下半身構成中の右近・左近の二人にチョウジの血液が大量に流れ込んでいるため貧血状態になっている)

今の自分はなんだろう。
親から嫌われて恐れられて捨てられて・・・
新しい旅立ちだと思って里を出てみれば大蛇丸にとっつかまり、こき使われて・・・
この先どんな未来がある?モルモットの人生だけじゃないか・・

現実には辛い事しかないなら死は救いだ。


・・・ああ・・・つかれたよパトラッシュ・・・なんだかとっても眠いんだ・・・



そのころサスケ入りの桶を運ぶ君麻呂と怪我を押して出陣したロック・リーの戦いが始まろうとしていた。
だが史実ではロック・リーの援護に駆けつけるはずの我愛羅はたった今君麻呂の追跡に向ったばかり。

果たしてリーは原作どおり生き残れるのだろうか。



次回最終回
「目覚めたらONE PIECE!?
いざ!ムラムラ海賊団、船出の刻(とき)!!」



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